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 2007/08/07 多重債務:「自死をなくす会」設立して5カ月 電話相談1000件超

8月3日16時0分配信 毎日新聞より  ◇来月、神戸でつどい  今年3月、借金苦による自殺防止や遺族支援を目的に設立された市民グループ「多重債務による自死をなくす会」(事務局・神戸市中央区)が9月23日、初めてのつどい「秋桜(コスモス)」を開く。会の設立以降、電話相談の件数は既に1000件を超えた。母を亡くした経験を持つ同会代表幹事の弘中照美さん(46)=伊丹市=は「解決の道は絶対にある。解決しない借金はない。お金のために死ぬことはない」と訴えている。【山田奈緒】  弘中さんは、前夫の事業が失敗し、消費者金融に頼って苦しんだ経験から、多重債務の相談に応じるボランティア活動をしていた。しかし、04年8月に母が突然、自殺。母が病気の兄の治療費を消費者金融業者から工面していたことが遺品から分かった。「なぜ気付けなかったのか」と自責の念にかられ、食欲はなくなり眠れぬ日々が続いた。  そうした中、業者が、団体生命保険金請求のため母の死亡診断書の提出を求めてきた。貸借契約書などを調べると、保険について詳しく説明した書類はなく、利息も過払いだった。「命を担保に取られていたのか」という怒りが込み上げた。06年3月、業者を相手取って保険金請求権の不存在確認などを求める訴訟を神戸地裁に起こした。  訴訟は業者が請求権を放棄したため訴えが却下されたが、弘中さんは「各地で裁判が起こされたことで世の中は変わった」と確信する。消費者金融各社は「消費者信用団体生命保険」の解約を相次いで表明し、昨年末に成立した貸金業法には、借り手の自殺で保険金が支払われる保険契約の禁止が盛り込まれた。  警察庁の統計では、06年の3万2155人の自殺者のうち「経済生活問題」が原因なのは6969人で、約2割を占める。弘中さんは「金銭問題や自殺を恥ととらえ、身近な人に話せず苦しむ人や遺族は多い」と話す。「誰にも話せず追い込まれる人の心に少しでも寄り添っていきたい」と訴えた。  会には弁護士や司法書士らが参加。電話相談は080・6159・4730、同4733、同4741――の3回線で、原則午前9時から午後8時まで。「秋桜」は9月23日、神戸市中央区の神戸クリスタルタワーで午後2時半から開かれる。

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